
こんばんは。
今日は朝に仕事前にランニングを行いました。
7㎞。
5分ちょっと、フルマラソンでサブ4のいつものペースです。
朝に骨折の手術の後(大腿骨転子部骨折に対して髄内釘)、昼から勤めている病院のスタッフ向けに前十靭帯(Anterior cruciate ligament:ACL)損傷の講義をさせて頂きました。
こういう機会を頂けると自分の知識の確認と整理が出来ます。
ACLは脛骨の前方から大腿骨の外顆の内側壁に向かって斜めに伸びている靭帯です。
大腿骨に対して脛骨が前方に移動しないように制御するのと、内外旋も制動します。
ACL損傷はバスケットボール、バレーボールやサッカーなどのジャンプやカッティング動作の多いスポーツに起こりやすいです。最近分かってきていることはジャンプなどの動作で着地したときの重心が後ろ寄りになり、膝が伸展(または屈曲角度が浅い)となり、さらに膝が外反となったときに起こりやすくなります。
ビデオ映像を元に調べた研究では上記のような姿勢となり、膝の外側がぶつかるような形となり、大腿骨の外側が後方に移動することによりACLに緊張が生じて断裂が起こるとされています。
これは受傷した方のMRIです。右は膝の真ん中を横から見たところですが、一直線に伸びているはずのACLが見えません。
また、上記の断裂時の状況(膝の外側がぶつかる)を反映するかのように大腿骨と脛骨の外側が白くなる、つまり骨挫傷が起こっています。
さらにACL損傷の40~60%に半月板損傷が起こるのですが、半月板が断裂すると左の図のように半月
板が大腿骨のくぼみ当たりで引っかかることもあります。 半月板損傷はACLの初回受傷では外側半月板損傷が多いです。
ACL損傷を放置すると、膝の緩みから徐々に内側半月板損傷が起こります。
徐々にということは断裂の範囲が広がり、バケツ柄状断裂という状態になり、上記のMRIの左図のように大腿骨のくぼみに引っかかるようになるのです。
治療は活動性が低い中高齢者は装具やリハビリなどで保存的治療を行います。手術は、若年者や中高齢者でも活動性が高い人、さらに活動性が低い中高齢者でも上で述べた半月板の引っかかり(=ロッキング)を起こした人が適応となります。
手術や術後のリハビリについてはまた後日upさせて頂きます。
私は西宮の西宮回生病院で診療をしております。
https://kaiseihp.jp/
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