こんにちは。

 今回は前回の続きで  メディカルチェックとスポーツ活動時の運動中止の判定についてです。

 まずメディカルチェックです。

 メディカルチェックはスポーツ選手に対してシーズン前やオフのときに定期的に行う医学的診察と検査のことです。
 学校や職場では新学期の4月に行うことが多いです。
 問診、診察(身体所見)、各医学的検査や必要時は運動負荷試験を行うことにより、選手個人の医学的問題をリストアップし問題があればそれに対する対処を行うものです。
 四肢の運動器の問題だけでなく内科的な問題なども含めまれます。
 例えば心臓の問題があった場合など命に関わることがあれば、スポーツ休止や引退勧告なども必要になる場合があります。
メディカルチェック(問診)32
 まずは問診からです。
 これは質問シートなどを使用し行うことが一般的です。
 既往歴などから、内科的な問題が分かることがあります。
 また運動歴から後で話をしますが、スポーツ障害の予測も出来る場合があります。
 
メディカルチェック 診察 33
 次に診察です。
 我々整形外科医が主に行う、整形外科的な診察(関節の可動域や不安定性テストや筋力テスト)以外にも多岐に渡ります。
 
メディカルチェック34
 また、血圧、尿、血液検査、胸部レントゲンや心電図なども含まれます。
 これらを一度に行うのは大変なので学校や職場などの健診で代用することが多いです。
 
 次に運動中止の判定についてです。
運動中止の判定40
 これはスポーツ活動に参加する当日にセルフチェックも行います。
 症状には自覚症状と他覚症状があります。
 他覚症状は自分ではわからないことが多いのでチームドクターなど周りの判断も必要です。
 以下の症状があれば、スポーツ活動を行うには危険な症状です。

 自覚症状
  発熱:感染や体のどこかの炎症の増悪の危険性があります。
  胸痛・胸部不快感・動悸:心疾患など命に関わります。
  息切れ:呼吸器疾患の可能性があります。
  めまい:脳の可能性があり危険です。
  吐き気・嘔気:消化器系、脳血管疾患、虚血性心疾患や耳鼻科疾患の可能性があります。
  頭痛・けいれん:脳血管障害の可能性があります。
 他覚症状
  失神:脳虚血、心疾患、起立性低血圧、低血糖発作、過換気症候群、てんかん、ヒステリー(心理的)の可能性があります。
  下腿浮腫(むくみ):静脈瘤、心不全、ネフローゼ症候群(腎臓)、肝硬変の可能性。
  間欠性跛行:末梢動脈疾患、脊柱管狭窄症

 これらの症状にはこのような疾患の可能性があり、疾患によっては大丈夫なものもありますが、増悪することや命に関わることも考えれば中止が必要となります。



  私は普段は神戸のJCHO神戸中央病院で診療をしています。
  https://kobe.jcho.go.jp/
 非常勤医師として西宮の西宮回生病院でも継続して診療をしております。
  https://kaiseihp.jp/

 神戸中央病院では
 月曜日朝(受付8時30分~11時30分)
 木曜日昼(受付12時30分~15時30分)
 金曜日朝(受付8時30分~11時30分)

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 水曜日昼夕(受付13時~17時)
で外来診療を行っております。