こんにちは。
 今回からはスポーツに関連する注意すべき内科的疾患について

 今回は一番怖い突然死です。
 昨今でもプロスポーツの試合中に突然倒れて死亡するケースが見られます。

 
突然死1

  突然死の定義は発症から24時間以内の予期しない内因性死亡(怪我ではなくその人の病気などによる理由)
  10歳代が最多で、ランニング関連の競技に多いと言われています。
突然死2心臓疾患
 突然死の原因疾患はやはり心臓疾患が多いです。
 ボールが心臓付近に当たりおこる心臓振盪もあります(これは内因性というよりは外因性でしょうか)。
 虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)は中高齢者で多いですが、それ以外の心臓疾患は若年者に多いです。
 これが10代で多い原因です。
突然死3その他
  心臓疾患以外の原因としては脳出血や大動脈破裂があります。
  中高齢者では動脈硬化によるものがあります。
  若年者ではマルファン症候群などの先天血管異常で起こりえます。
突然死4対応
  以上述べてきた原因疾患は、スポーツ中に症状が出てからは取返しがほとんどつかない場合が多いですので、競技前に分かっておく必要があります。
  なので前に述べたメディカルチェックが重要になります。
  またこれらの疾患が発症するには己の限度を超える運動をしたときに起こりやすいので適切な運動量を行うことが大事です。
  また昨今AEDの重要性が謳われていますが競技会場には有事に備えて準備が必要です。

  私は普段は神戸のJCHO神戸中央病院で診療をしています。
  https://kobe.jcho.go.jp/
 非常勤医師として西宮の西宮回生病院でも継続して診療をしております。
  https://kaiseihp.jp/

 神戸中央病院では
 月曜日朝(受付8時30分~11時30分)
 木曜日昼(受付12時30分~15時30分)
 金曜日朝(受付8時30分~11時30分)

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 水曜日昼夕(受付13時~17時)
で外来診療を行っております。