こんにちは。
先日病院のスタッフ向けの勉強会で講師をさせて頂きました。

お題は深部静脈血栓症(DVT)予防について です。
深部静脈血栓症(以下DVT)とは、四肢の中心に近い深部静脈に血栓ができる病態です。
長時間飛行機に乗っている方で起こる場合があるので、通称 エコノミークラス症候群 とも言われます。
膝より足側に起こる場合は末梢型 膝より体幹側に起こる場合は中枢型 と言われます。
こう分けるのは生じた場合の治療が異なるため分けられています。
お題が予防とあるように予防が大事です。
もし生じた場合には、下肢に出来た血栓が静脈を辿り体幹の方へ上がった先で肺静脈まで至り肺に血栓が詰まり呼吸困難が生じて生命に影響を及ぼすリスクがあります。
手術前後や長期臥床で特に注意が必要です。

水無瀬病院ではDVTを予防するために入院される方は全例上記のようなリスク評価表を用いてリスク分けを行い、それに応じた予防策を講じるようにしています。

発症リスク因子には上記の3つがあります。
それぞれについて具体的に例を挙げます。

血流のうっ滞は上記のように下肢が固定される場合に生じやすくなります。

血液凝固能亢進は上記のように体に炎症が生じる場合や薬の影響、また先天性に起こる場合もあります。

血管内皮障害は上記のように血管に物理的なストレスが起こるときに生じやすくなります。

以上のリスク因子により点数があり、それに該当する場合にリスク評価表にチェックをつけて点数化することによりリスクがどれくらいになるかを決定します。
リスクには なし 低リスク 中リスク 高リスク 最高リスクと 5ランクにリスク分けがされます。
次は予防法です。
理学的な予防法と薬剤による予防法があります。

理学的予防法には上記の4つがあります。

早期離床や足関節の運動は予防の基本で、足首周囲の骨折後のような動かしてはいけない場合を除いてはリスクなしも含めた全症例で行っていただきます。

弾性ストッキングは下肢を圧迫することにより静脈の総断面積が減り、狭い所を血流が通ると流速が速くなるので静脈うっ滞が減少し血栓が発生しにくくさせます。
中リスクでは単独で有意な予防効果がありますが、高リスク以上では単独での効果が弱いため他の予防法と併用する必要があります。
自分で自由に歩行できるようになったらDVTリスクが減るのでこの時点でストッキングを外すのを許可しています。

次に間欠的空気圧迫法ですが、機序は弾性ストッキングと同様です。
高リスクでも単独で予防効果があり、特に出血リスクが高い例で有用です。
基本的には手術日翌日朝には終了します。

次に薬です。
一般的に抗凝固薬を言われる薬を使用します。

ヘパリンは皮下注です。
腎機能低下や出血リスクが高い例でも安全に使用できます。
合成Xa阻害薬も皮下注です。
DOACだけは内服薬です。
しかし腎機能が低下した例では使用禁忌です。

以上の理学的と薬剤の予防法を リスクに応じて推奨される予防法に分けられているのでそれを参考に主治医が個々人毎にどの予防法を病棟でしていくのかを選択しチェックし指示を出していきます。
この方法で漏れなく評価を行い予防を行っていきます。
私は水無瀬病院にて
整形外科一般・スポーツ・膝関節専門外来を
火曜日・水曜日・1.3.5土曜日の午前9時から12時までしております。
先日病院のスタッフ向けの勉強会で講師をさせて頂きました。

お題は深部静脈血栓症(DVT)予防について です。
深部静脈血栓症(以下DVT)とは、四肢の中心に近い深部静脈に血栓ができる病態です。
長時間飛行機に乗っている方で起こる場合があるので、通称 エコノミークラス症候群 とも言われます。
膝より足側に起こる場合は末梢型 膝より体幹側に起こる場合は中枢型 と言われます。
こう分けるのは生じた場合の治療が異なるため分けられています。
お題が予防とあるように予防が大事です。
もし生じた場合には、下肢に出来た血栓が静脈を辿り体幹の方へ上がった先で肺静脈まで至り肺に血栓が詰まり呼吸困難が生じて生命に影響を及ぼすリスクがあります。
手術前後や長期臥床で特に注意が必要です。

水無瀬病院ではDVTを予防するために入院される方は全例上記のようなリスク評価表を用いてリスク分けを行い、それに応じた予防策を講じるようにしています。

発症リスク因子には上記の3つがあります。
それぞれについて具体的に例を挙げます。

血流のうっ滞は上記のように下肢が固定される場合に生じやすくなります。

血液凝固能亢進は上記のように体に炎症が生じる場合や薬の影響、また先天性に起こる場合もあります。

血管内皮障害は上記のように血管に物理的なストレスが起こるときに生じやすくなります。

以上のリスク因子により点数があり、それに該当する場合にリスク評価表にチェックをつけて点数化することによりリスクがどれくらいになるかを決定します。
リスクには なし 低リスク 中リスク 高リスク 最高リスクと 5ランクにリスク分けがされます。
次は予防法です。
理学的な予防法と薬剤による予防法があります。

理学的予防法には上記の4つがあります。

早期離床や足関節の運動は予防の基本で、足首周囲の骨折後のような動かしてはいけない場合を除いてはリスクなしも含めた全症例で行っていただきます。

弾性ストッキングは下肢を圧迫することにより静脈の総断面積が減り、狭い所を血流が通ると流速が速くなるので静脈うっ滞が減少し血栓が発生しにくくさせます。
中リスクでは単独で有意な予防効果がありますが、高リスク以上では単独での効果が弱いため他の予防法と併用する必要があります。
自分で自由に歩行できるようになったらDVTリスクが減るのでこの時点でストッキングを外すのを許可しています。

次に間欠的空気圧迫法ですが、機序は弾性ストッキングと同様です。
高リスクでも単独で予防効果があり、特に出血リスクが高い例で有用です。
基本的には手術日翌日朝には終了します。

次に薬です。
一般的に抗凝固薬を言われる薬を使用します。

ヘパリンは皮下注です。
腎機能低下や出血リスクが高い例でも安全に使用できます。
合成Xa阻害薬も皮下注です。
DOACだけは内服薬です。
しかし腎機能が低下した例では使用禁忌です。

以上の理学的と薬剤の予防法を リスクに応じて推奨される予防法に分けられているのでそれを参考に主治医が個々人毎にどの予防法を病棟でしていくのかを選択しチェックし指示を出していきます。
この方法で漏れなく評価を行い予防を行っていきます。
私は水無瀬病院にて
整形外科一般・スポーツ・膝関節専門外来を
火曜日・水曜日・1.3.5土曜日の午前9時から12時までしております。
コメント